ICTSC2025 トラコン勉強会 イベントレポート

2025年11月8日、「トラコン勉強会」を開催しました。
本イベントは、ICTトラブルシューティングコンテスト(ICTSC)に参加する学生、または今後参加を考えている学生向けの交流と学びの場として企画されたものです。

東京会場・大阪会場の2拠点同時開催で、どちらの会場にも多くの学生が集まり、活気ある雰囲気の中で開催しました。なお東京会場については、勉強会スポンサーとして株式会社サイバーエージェント様のオフィスを利用させていただきました。

プログラム概要

当日の主なプログラムは以下の通りです。

時間プログラム登壇者(敬称略)
14:00開催の挨拶ICTSC2025 運営委員長
渡邉創大
14:05業界で活躍するトラコンOBからの講演「トラコンに青春を捧げた男の5年目」株式会社サイバーエージェント川原大輝
14:25業界で活躍するトラコンOBからの講演「実トラブルに学ぶトラブルシューティングコンテストの戦い方」BBSakura Networks株式会社
川畑裕行
14:50ICTSC2025 一次予選解説ICTSC2025 実行委員三田村豪太
15:10休憩
15:20ICTSC 本戦過去問実況ICTSC2025 運営委員小野村卓也, 中山淳
16:20休憩
16:30公募LT「Kubernetes運用の苦労話」金沢工業大学 杉森晃大
16:40公募LT「大学のファイバーを使って40Gとかを勝手にカチ飛ばしてみた話」筑波大学 間瀬太陽
16:50スポンサープレゼン株式会社サイバーエージェント
16:55休憩・会場準備
17:00懇親会
19:00懇親会終了・解散

開会の挨拶

ICTSC運営委員長の渡邉創大さんより開催の挨拶がありました。

参加者に向けての勉強会の位置付けや目的が説明されました。

業界で活躍するトラコンOBからの講演

次はICTSCのOBからの講演を行いました。

社会人として現場で活躍されているICTSC OBのお二人をお招きし、ICTSCの経験はビジネスの最前線でどう活きるのかお話いただきました。

「トラコンに青春を捧げた男の5年目」

登壇者: 株式会社サイバーエージェント 川原大輝さん

川原さんはICTSC6(2016)からICTSC2019まで、ICTSC運営として関わってこられた方です。

社会人生活の5年間で活きたICTSCの経験として

  1. メンタルの強さ
  2. 機材に触れることへの感謝
  3. トラシュー力=未知の技術への対応力

の3点が大きかったと語られていました。

社会人になると、どれだけ準備をしていても予期せぬ障害が起きることがあります。そのような状況でも冷静に対処し、粘り強く問題に向き合える力こそが、技術者として成長するために重要であり、ICTSCでの経験がその土台になったとお話しされていました。

「実トラブルに学ぶトラブルシューティングコンテストの戦い方」

登壇者: BBSakura Networks株式会社 川畑裕行さん

川畑さんはICTSC1(2014)からICTSC2019まで参加者・運営としてICTSCに携わってこられた方です。

今回の講演では、実際のトラブルを題材に、どのようにICTSCを戦い抜けばよいかの解説がありました。

そのポイントは次の3つです。

  1. トラブル対応時のカギ “統制”
  2. 質問力を鍛える
  3. 報告書を上手に書く

さらに、ICTSC上位入賞者には、調べた事実や痕跡を確実に残す姿勢や、チーム全体をうまく回すファシリテーション力が共通していると紹介されました。

ICTSC2025 一次予選解説

ICTSC2025実行委員の三田村豪太さんより、ICTSC2025の一次予選解説が行われました。

今回取り上げられたのは、一次予選後の参加者アンケートで人気の高かった EVPN/VXLAN に関する問題です。予選での実際のつまずきポイントを振り返りつつ解説が行われたことで、ICTSCに向けた実践的な学びにつながるセッションとなりました。

※ICTSC2025 一次予選の問題は下記のリンクよりご参照ください。

https://blog.icttoracon.net/2025/09/14/ictsc2025pr1

ICTSC 本戦過去問実況

ICTSC運営委員の小野村卓也さん、中山淳さんより、ICTSC2024本戦の過去問実況が行われました。

小野村さんは前年度のICTSC2024本戦の優勝チームのメンバーであり、その実体験を踏まえて、どのような過程・思考で問題にアプローチしていったのか、詳しい解説がありました。

今回解説があったのは以下の問題でした。

実況では、事前に録画した検証環境の画面をもとに、実際にコマンドを打ちながら進める様子や、ログの読み取り方・確認すべきポイントをリアルタイムで説明していました。

また、参加者からの疑問や質問にもその場で答えながら、進めていました。

公募LT

公募LTでは、事前に参加者から応募を募りました。

今回は2名の方が登壇し、それぞれのテーマについて発表を行いました。

「Kubernetes運用の苦労話」

登壇者: 金沢工業大学 杉森晃大さん

杉森晃大さんからは、研究室で実際にKubernetesクラスタを構築・運用する中で直面したリアルな課題が紹介されました。基盤技術の複雑さや運用の引き継ぎ方や、クラスタ設計をどこまでドキュメント化すべきかといった悩みも共有されました。

「大学のファイバーを使って40Gとかを勝手にカチ飛ばしてみた話」

登壇者: 筑波大学 間瀬太陽さん

間瀬太陽さんからは、筑波大学の学園祭「雙峰祭(そうほうさい)」で、40Gの高速回線を使ったインターネット配信に挑戦した経験が紹介されました。

実際に大学内に光ファイバーを敷設し、多くの方々の協力のもと、3日間にわたり学園祭の様子をインターネットで配信することに成功したそうです。

スポンサープレゼン

株式会社サイバーエージェントの中西建登さんより、スポンサープレゼンが行われました。

事業内容やインターンシップの紹介に加え、ICTSC出身のエンジニアが社内で活躍している状況についても紹介されました。

参加者にとって、企業の取り組みやキャリアパスの一例を知る貴重な機会となりました。

懇親会

最後は東京会場・大阪会場それぞれで、懇親会を行いました。

参加学生同士の交流に加え、スポンサー企業や実行委員との交流の場も設けられ、参加者にとって情報交換や繋がりづくりの貴重な機会となりました。