ICTSC2025 開催決定のお知らせ

ICTトラブルシューティングコンテスト(ICTSC)は、ICTSC2025のオフライン開催を決定いたしました。

前年のICTSC2024におきましては、さまざまな方にご協力いただき本戦大会を迎えることができました。チーム間の交流が競技はもちろん懇親会など交流イベントで行われ、参加者にとってかけがえのないものになりました。本大会は学生の技術力の切磋琢磨としての側面がある一方、次世代エンジニアの発掘・育成、コミュニティ形成においても大きな意義を持ち続けております。ICTSCはオフラインでの開催がより重要であると考えており、今後もその価値を追求し続けていきます。

ICTSC2025について皆様のご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
スポンサーなどにつきましては今後決まり次第、発表・連絡をいたしますので今しばらくお待ち下さい。

日程

  • 7月中:参加者募集開始
  • 8月:1次予選
  • 11月:勉強会イベント
  • 12月:2次予選
  • 3月:オフライン本戦

もしご興味・ご質問等があれば下記の連絡先までよろしくお願いします。

mail : ictsc-contact@icttoracon.net

ICTSC 常任役員 会長    伊勢 幸一
ICTSC 常任役員       岩佐 功
ICTSC 常任役員       馬場 俊彰
ICTSC2025 実行委員 委員長 桑原 悠太

ICTSC2024 本戦レポート

2025年3月15日〜16日にICTSC2024本戦を開催し、予選に勝ち抜いた15チームが(67 人)が参加しました。
※本戦全参加チームについてはこちらを御覧ください。

開催概要

開催場所   東日本電信電話株式会社様 NTT中央研修センタ
〒182-0004 東京都調布市入間町1丁目44
日時・2025年3月15日(土)
・2025年3月16日(日)
問題・解説  25問(ネットワーク問題6問、サーバ問題15問、手元機材ネットワーク問題4問)
ICTSC2024 本戦 問題解説まとめ

本戦結果

順位チーム名学校名
1位「優勝」ictsc2024.otaku.zone筑波大学
2位「準優勝」KMC京都大学
3位「敢闘賞」メトロポリタンエリアネットワーク東京都立産業技術高等専門学校 
特別賞「ネットワーク」10x faster東京工業高等専門学校
特別賞「サーバ」Genshin Impact Perfect筑波大学
「新人賞」LEFTOA東京都立産業技術高等専門学校

本戦入賞チームの皆様、入賞おめでとうございました。

結果

 

1位「優勝」 筑波大学 / チーム 「ictsc2024.otaku.zone」

優勝チームコメント

⚫ 今回のICTSCは、自分にとって初めてのオフライン開催への参加となり、会場の雰囲気を楽しみながら挑戦で
きました。問題数が多く難易度も高かったものの、試行錯誤を重ねる中で新たな発見もあり、充実した経験で
した。 運営の皆様、本当にありがとうございました!(髙橋 優斗)
⚫ 昨年に引き続き参加させていただきました。昨年に比べてボリュームが増え、新たな形式の問題もあり、非常
に楽しかったです!普段触れない環境や実機を体験することができて、非常に貴重な経験となりました。コン
テスト運営、参加者、スポンサーの皆様、ありがとうございました!(牛尼 索造)
⚫ 昨年に続いて 2 回目の参加となりましたが今年はさらに問題数が増えたため、多彩な課題に挑戦することが
できて、とても楽しかったです。また懇親会などを通じて多くの方々と交流でき、非常に有意義な時間を過ごせ
ました。このような貴重な機会を準備してくださった運営の皆様、スポンサーの皆様、そしてともに競い合った参
加者の皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました!(小野村 卓也)

 

2位「準優勝」 京都大学 / チーム 「KMC」

準優勝チームコメント

この度は準優勝という成績を収めることが出来、大変嬉しく思います。チームメンバーがそれぞれの専門分野の
知識を活かし、協力し合えたことが今回の結果に繋がったと考えています。 また、他チームや企業の方々との交
流を通じて様々な刺激を受けました。来年はさらに技術を磨き、優勝を目指して挑戦したいと思います。 最後
に、このような素晴らしい機会を提供してくださった運営委員の皆様と協賛企業の皆様に心より感謝いたしま
す。(吉川知輝)

 

3位「敢闘賞」 東京都立産業技術高等専門学校 / チーム 「メトロポリタンエリアネットワーク」

敢闘賞受賞チームコメント

「敢闘賞」を取ることができ、大変嬉しく思います。私たちのチームは日頃から取り組んでいるインフラ環境構築
のトラブルシューティングの技能を活かしながら挑戦しました。問題解決の過程でこれまで関心が薄かった分野
の知識や技術にも触れる機会があり、大変貴重な経験となりました。 懇親会では他のチームや運営の方々と
交流し、多くの刺激を受け、非常に充実した二日間となりました。この経験を糧により実践的なスキルを磨き、
エンジニアとして一層成長できるよう努めてまいります。 最後に、大会を運営してくださった皆様、そして交流し
てくださった皆様に心より感謝申し上げます。(池田創)

 

「特別賞(ネットワーク)」 東京工業高等専門学校 / チーム 「10x faster」

特別賞(ネットワーク)受賞チームコメント

大変光栄なことに、特別賞 Network 部門をいただきました。 ICTSC 初参加ということもあり、当初は緊張と周
囲のレベルの高さに圧倒されておりましたが、5 年間で培ってきたチームワークを武器に、自分たちのペースで課
題に挑戦できたことが、今回の受賞に繋がったと感じています。 大会期間中は、懇親会や参加者の皆さまとの
交流を通じ、技術的な学びはもちろんのこと、多くの刺激と繋がりを得ることができました。 このような素晴らしい
機会を提供してくださった運営の皆さま、協賛企業の皆さまに心より感謝申し上げます。 ありがとうございまし
た!(チーム一同)

 

「特別賞(サーバ)」 筑波大学 / チーム 「Genshin Impact Perfect」

特別賞(サーバ)受賞チームコメント
今回、サーバー特別賞をいただき、大変光栄に思います。予選はギリギリの結果でしたが、本戦ではメンバーそれぞれが得意分野を活かし合うことができました。特にサーバー関連の問題はほとんどすべて完答することができました。 一方で、ネットワーク関連の問題では原因の特定はできていても、慣れないコマンド体系の調査に手間取ってしまいました。なかには「競技時間があと 1 時間あれば解けていたのに!」という悔しさが残る問題もありました。 また、IPv6 に関する問題や、Golang 製の認証局に関する問題など、最新の技術トレンドを取り入れた出題が多く、解いていて非常に刺激的で楽しい時間を過ごせました。 最後になりますが、素晴らしい問題を作成し、大会を運営してくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました。今回の経験を今後の成長に活かしていきたいと思います。(チーム一同)

 

「新人賞」 東京都立産業技術高等専門学校 / チーム 「LEFTOA」

新人賞受賞チームコメント

このたびは新人賞をいただき、誠にありがとうございます。私たちのチームは初参加の 3 人チームで、全員が高
専三年生であったこともあり、このような賞をいただけたのだと思います。結果は 8 位でしたが、各自の得意分
野を活かし、役割分担をしながら課題に取り組めたことは貴重な経験となりました。今回の学びを糧に、次回は
実力で上位を狙えるよう、さらに研鑽を積んでいこうと思います。最後に、素晴らしい大会を運営してくださった
皆様に心より感謝申し上げます。(二ノ方 理仁)

 

運営委員 リーダー コメント

ICT トラブルシューティングコンテスト 2024 学生運営委員会 全体リーダ
筑波大学 菊田 一真

本大会 ICT トラブルシューティングコンテスト 2024 は昨年の ICT トラブルシューティングコンテスト 2023 に引き続き、本戦オンサイトという形式で開催いたしました。新型コロナウイルス感染症の影響で、ICT トラブルシューティングコンテスト 2019 以降 4 年間に亘ってオンライン開催が続いておりましたが、昨年よりオンサイトでの開催を再開し、継続できていることを大変嬉しく思っております。このようにコンテストを継続して開催できているのは、ご協賛企業の皆様をはじめ、関係各所の皆様の多大なるご支援とご協力のおかげです。

さて、本大会は 4 年間のブランクを経た後、2 回目のオンサイト開催となりました。昨年度は 5 年ぶりのオンサイト開催ということもあり、インフラ設計、設営、物理配置など、様々なノウハウが失われ、手探りでのコンテスト運営となりました。インフラ設計においても敢えて「背伸びをしない」ことをテーマとし、コンテストを開催する、オンサイト形式を復活させることを最優先に取り組みました。

一方、本大会では昨年度の経験を活かし、多くの新たな挑戦を行うことができました。インフラチームの今年のテーマは「背伸びをする」とし、大会ネットワーク、問題基盤、監視基盤などで、様々な新しい試みに挑戦しました。大会ネットワークにおいては、問題環境の IPv6 インターネット接続対応、マルチプレフィクスによる BGP マルチホーム構成などを実現しました。問題環境に用いる仮想化基盤では新たに Proxmox VE を採用しました。スコアサーバーは 2 年ぶりにリニューアルを実施し、UI/UX の向上に注力しました。さらに、今年度よりデザイン専属の学生運営委員を迎え入れ、ロゴ、スコアサーバー、運営パーカーなどのデザインのブラッシュアップに取り組みました。このように、本大会では、オンサイト開催として「復活」した ICT トラブルシューティングコンテストを軌道に乗せる、新たな挑戦を数多く行うことができました。これらの挑戦を行うにあたり、本大会の運営を支えてくださったご協賛企業の皆様、実行委員の皆様、そして運営委員の皆様に改めて深く感謝申し上げます。

 

主催

ICT トラブルシューティングコンテスト実行委員会

 

スポンサー

プラチナスポンサー東日本電信電話株式会社
シスコシステムズ合同会社
日本電気株式会社
ビッグローブ株式会社
BBIX株式会社
株式会社リクルート
ゴールドスポンサーLINEヤフー株式会社
株式会社スリーシェイク
株式会社はてな
エクシオ・デジタルソリューションズ株式会社
さくらインターネット株式会社
株式会社アシスト
株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー
株式会社サイバーエージェント
推薦枠スポンサーLINEヤフー株式会社
お弁当スポンサー エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社
会場 / 機材提供双日テックイノベーション株式会社
株式会社サイバーエージェント
長崎県立大学 情報システム学部
シスコシステムズ合同会社
東日本電信電話株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー
一般社団法人幽霊電網
一般社団法人 Home NOC Operators’ Group
さくらインターネット株式会社
LINEヤフー株式会社
NHN テコラス株式会社

ICTトラブルシューティングコンテスト 2024「開催概要及び本戦競技ルール」

本大会本戦の競技概要及び競技ルールのまとめです。

開催日までの間、情報は随時更新されます。

本戦への出場者は必ず事前に確認してください。また、情報が更新されている場合があるため、競技日の直前にも改めて確認してください。

開催概要

日時

  • 2025年3月15日(土) 10:00〜20:00(受付開始 9:30〜)
  • 2025年3月16日(日) 10:00〜18:00(受付開始 9:30〜)

会場

NTT中央研修センタ

〒182-0004 東京都調布市入間町1丁目44

競技概要

本戦はオフラインにて行われます。出場者は、全員本戦会場に集まって競技に参加します。

問題等の競技情報の提供や競技に関する諸連絡には、スコアサーバー(Webページ)及びDiscordサーバーを用います。

持参物

競技を行う上で特に必要となる(会場に持参する必要がある)物品は以下のとおりです。

  • PC
    • GUIブラウザとSSHクライアントが使用できること
    • 有線LANに接続できること
    • Wi-Fiに802.1X認証によりWi-Fi5又はWi-Fi6で接続できること
  • RJ-45シリアルコンソールケーブル

本戦ルール

競技時間

競技は3/15(土), 3/16(日)の2日間にわたって開催されます。競技時間は以下のスケジュールにて行う予定です。

  • 1日目午前 10:15 – 12:00
  • 1日目午後 13:00 – 16:30
  • 2日目午前 10:15 – 12:00
  • 2日目午後 13:00 – 15:00

競技時間外は問題環境への接続や問題文の閲覧はできません。競技時間は当日の進行によって一部変更される可能性があります。変更がある場合は当日運営からアナウンスします。

問題

本戦では複数の問題が存在し、それらは原則として独立しています。ただし一部の問題は、他の問題を解決してからのみ取り組めます。

問題として、問題文とトラブルが発生している環境が与えられます。出題する問題には、仮想環境によるものと物理環境によるものの2つの形式があります。

出場者は各問題について、問題文の指示にしたがってトラブルを解決し、その手順を報告することとなります。詳細は、「解答」の項目を参照してください。

問題は、大まかにネットワーク問題とサーバー問題の2つにカテゴリ分けされています。

問題にはそれぞれ満点が定められています。満点は、問題の難易度に応じて設定されており、満点が高い問題は高難易度である傾向があります。

問題には部分点が設定されている場合があります。部分点の設定された問題では、終了状態や前提条件を満たさない場合であっても得点を得られる場合があります。この採点基準は原則として競技中には公開されませんが、後日解説記事にて公開します。一部の問題では、部分点の採点基準が問題文などで公開されている場合もあります。

本大会で出題される問題は、過去大会の形式に則ったものです。過去に出題された問題とその解説は、テックブログの問題解説に掲載されています。

仮想環境

問題は仮想マシンにより提供されます。問題環境には、会場ネットワークからSSHでリモートアクセスすることで接続します。操作可能なホストの情報は問題文に記載されます。

問題環境は再展開により、初期状態へのリセットが可能です。ただし、問題環境の再展開により減点される場合があります。詳細は、「再展開」の項目を参照してください。

物理環境

各チームの机に問題環境となる物理機材が配置されています。この機材の環境は当日、現地にて公開されます。

問題環境には、RJ-45シリアルコンソールケーブルを用いて接続します。このコンソールケーブルは運営からの提供は行わないため、必ず持参してください。

環境のリセット方法は、当日別途アナウンスします。

解答

各問題の環境で発生しているトラブルを解決し、その方法を報告書として提出することで、問題への解答となります。報告書の提出はスコアサーバーにて行ってください。

報告書には、問題の初期状態から最終状態に至るまでの、トラブル解決に要した操作手順を詳細に、文章で記述する必要があります。実行したコマンドや、コマンドの実行結果に特筆すべき点があった場合は、その内容を冗長でない範囲で適切に引用し、記述してください。報告書はMarkdown形式で記述することを推奨しますが、必須ではありません。

報告書の提出を以て、問題への解答提出とします。解答は、提出された報告書の内容と、採点時の問題環境によって採点され、その解答の素点が決定されます。このため、採点中は問題環境の操作を控えてください。採点においては、報告書に記載された操作のみを行ったものとみなされます。報告書の内容と問題環境に齟齬がある場合は減点される場合があります。後述の再展開を行った場合、解答の得点が素点から減点される場合があります。

予選とは異なり、解答の得点は競技時間中に通知されます。得点の通知は最短で解答提出の20分後に行われますが、採点に時間を要した場合など、20分以上経過してから通知される場合があります。

1つの問題に対して、複数回解答を行うことができます。ただし、それぞれの解答における報告書は独立しており、他の報告書を参照することはできません。このため、報告書は単独で完結している必要があります。また、報告書の提出から20分間は、同じ問題に対して再度報告書を提出することはできません。

得点と順位

チームの総合得点は、各問題の得点の総和です。チームの各問題の得点は、その問題についてそのチームが提出した全ての解答の得点のうち、最も高い点数となります。一度も解答を提出していない問題の得点は0とします。

例として、特定の問題についてあるチームが提出した解答が以下の得点だった場合、そのチームのその問題の得点は160となります。

解答提出時刻得点
1回目1日目 11:0080
2回目1日目 12:30160
3回目2日目 11:00120

チームは総合得点の降順に順位付けされ、総合得点が高いチームが上位となります。総合得点が同点のチームは、その総合得点に達した時刻の昇順に順位付けされ、その時刻が早いほど上位となります。なお、得点を得た時刻は、採点時刻ではなく解答提出時刻に基づいて判断します。

質問

競技中に、スコアサーバー又はDiscordサーバーの機能を用いて、問題や競技全般についての質問が可能です。問題に対して不明瞭な点や、問題環境と問題文との異なる点がある場合は、この機能を通じて質問してください。ただし、問題の解答に関する質問は受け付けません。質問の内容が競技全体に影響を及ぼす場合、その質問や回答を公開する場合があります。

再展開

仮想環境の問題を初期状態にリセットすることを「再展開」といいます。出場者は問題毎に問題環境の再展開を行うことができます。各問題の環境のうち、一部のみを再展開することはできません。

再展開はベストエフォートで実施されますが、時間を要する場合があります。複数の問題の再展開は、順番に処理されます。また、再展開が完了した後、OSの起動などに時間を要する場合があります。

再展開には減点のペナルティが存在します。問題ごとに許容再展開回数が定められています。各解答について減点される値は、解答提出時点での再展開回数を基に算出されます。減点される値は、許容再展開回数を超えた再展開回数に、その問題の満点の点数の10%を乗じた値です。ただし、減点の結果、解答の得点が0点を下回ることはありません。以上の再展開ペナルティを含めた解答の得点は以下の式で計算されます。

  • その解答の得点 = max(素点 – 減点, 0)
    • 減点 = 超過再展開回数 × 満点の10%
    • 超過再展開回数 = max(提出時の再展開回数 – その問題の許容再展開回数, 0)

以下の例の場合、超過再展開回数は2回となり、この解答の得点は80点 – 20点 = 60点となります。

  • 問題の満点は100点
  • 問題の許容再展開回数は1回
  • 解答提出時の再展開回数は3回
  • 素点が80点の解答

再展開の結果、提出済みの解答や他の問題の解答が減点されることはありません。また、運営に起因する事情で運営が再展開を行った場合、その再展開は再展開回数に含めません。

本戦会場で提供されるインフラ等

競技ネットワーク

会場では、インターネット疎通性のある競技ネットワークを提供します。このネットワークを通じてのみ、自身のチームの問題環境に接続することができます。

競技ネットワークへは無線LANと有線LANの2つの方法で接続が可能です。

無線LANは802.1X認証によりWi-Fi5又はWi-Fi6で接続が可能です。これらに対応したPCを使用してください。

有線LANは物理機材の特定のポートにて、少なくとも6ポート提供します。詳細は「物理機器への接続」の項目を参照してください。

競技ネットワークは、以下の事項を理解し了承した上で利用してください。

  • 本サービスはICTSC2024運営委員会が運営し、ベストエフォートで提供します
  • 競技ネットワークを経由した法令・公序良俗に反する行為を禁止します
  • 問題のある行為を行ったチームのネットワークは、通信を遮断する場合があります
  • 大会の競技運用上必要なログやデータの収集を行います
  • ログ情報を利用する際は、個人を識別できない形で行います
  • モバイルルーターやテザリングなどによる無線LANアクセスポイントの電波の発信を禁止します

物理機器への接続

会場では、LANケーブル(イーサネットケーブル)の作成が可能です。

会場内にLANケーブル作成コーナーがあり、未成端のLANケーブル、コネクターなどの消耗品や、かしめ工具、テスターなどの工具を用意しています。LANケーブルの作成は、LANケーブル作成コーナーでのみ行うことができます。コーナー外への工具の持ち出しを禁止します。

会場において自身で作成したLANケーブルのみ、物理機器に接続することができます。物理機器への自身で持ち込んだLANケーブルの接続は禁止します。

物理問題に関する結線は、問題文で認められる範囲で構成を変更できます。構成の変更には競技者のPCの接続を含めます。ただし、運営が使用するポートとして指定されたものは一時的であっても構成変更を禁止します。

構成変更のためにLANケーブルが追加で必要な場合は、LANケーブルを作成してください。既存の結線を抜去して、他の箇所の結線に充てることはできません。

LANケーブルの作成にあたっては、工具、資材に限りがあるため、必要な分の使用、作成に留めてください。作成時においても工具が不要な作業を行う際は、工具を返却してください。また、長時間の工具やスペースの占有は禁止します。

競技ネットワークに用いるポートや、運営が使用するポートなど、機器のポートについては競技当日にアナウンスします。

電源

各チームが使用可能な電源として、各チームの机に電源タップを設置します。電源容量は600W程度を予定しており、それ以上の使用がある場合は電源が遮断される可能性があります。電源タップの持ち込みも可能ですが、電源容量を超過しないよう注意してください。

その他提供される物品

  • ホワイトボード
  • ホワイトボードマーカー
  • ホワイトボードイレイサー

禁止事項

以下の大会の妨害に当たる行為は禁止します。

  • 競技時間外に問題環境にアクセスする行為
  • 質問の連投などの迷惑行為
  • LANケーブル作成にかかる工具やスペースの長時間の占有
  • LANケーブル作成コーナー外への工具の持ち出し
  • 物理機器への自身で持ち込んだLANケーブルの接続
  • 意図的に、運営用の機材などの備品に触れることや、ケーブルを踏むなどの行為
  • 他チームや運営に影響が出る、DoS攻撃と認識されるような、帯域を大量に消費する行為
  • 運営、他チーム又は外部インターネットに対する攻撃等の迷惑行為
  • モバイルルーターやテザリングなどでの、無線LANアクセスポイントの電波発信
  • その他運営が大会の妨害に当たると判断した行為

「ICTトラブルシューティングコンテスト 2024」 二次予選結果

ICTトラブルシューティングコンテスト2024 二次予選結果を発表いたします。

12月7日(土)に実施された「ICTトラブルシューティングコンテスト2024」のオンライン予選にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。また、問題環境をご提供いただいたさくらインターネット様、誠にありがとうございました。

予選結果の詳細につきましては、各参加チームの代表者の皆様にDiscordで送らせていただきますのでご確認ください。予選を通過したのは下記15チーム(予選上位10チーム + 推薦5チーム)となります。

予選結果

予選成績上位10チームと成績は以下の通りになります。

二次予選結果上位に入らなかったチームの中から、以下の5チームを推薦チームとして選出いたしました。

学校名チーム名
長崎県立大学チームモアイ
東京大学 大学院elab2
広島市立大学チームいちぴろ
筑波大学破壊王ブレイキング
京都大学OC

ICTSCの趣旨に則り、予選結果上位に入らなかったチームの中で以下の条件を満たしているチームを実行委員会推薦のチームとして選定しました。

  • ICTSC初出場校である。
  • 高校からの出場である。
  • チームメンバーの50%以上がICTSC初参加である。
  • チームメンバーの50%以上が女性である。
  • チームメンバーの50%以上が新入生(※)である。
    ※(専門学校と大学部の1年生、及び高専の4年生以下。大学院生は対象外)

また今回、ご協賛いただいた企業様の中から、いくつかの企業様が「社会人チーム枠」として二次予選にご参加いただきました。社会人チームの成績は以下の通りになります。

順位チーム名予選得点(800点満点)
12位エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社440
14位株式会社はてな395
17位BBIX株式会社358
19位エクシオ・デジタルソリューションズ株式会社314
23位株式会社スリーシェイク260
24位日本電気株式会社250

惜しくも本選出場にいたらなかったチームの皆さま、次回ICTSCにて再挑戦していただければ幸いです。今回は、ICTトラブルシューティングコンテスト2024へご参加いただき、誠にありがとうございました。本戦を通過した皆様は、本戦会場にてお会いできることを楽しみにしております。

本戦出場チーム詳細

チーム「ictsc2024.otaku.zone」(筑波大学)

  • 牛尼 索造(理工情報生命学術院 システム情報工学研究群 情報理工学位プログラム 修士1年)
  • 髙橋 優斗(理工情報生命学術院 システム情報工学研究群 情報理工学位プログラム 修士1年)
  • 細川 隆之介(情報学群 情報科学類 ソフトウェアサイエンス専攻 4年)
  • 小野 佑太朗(理工情報生命学術院 システム情報工学研究群 情報理工学位プログラム 修士1年)
  • 小野村 卓也(理工情報生命学術院 システム情報工学研究群 情報理工学位プログラム 修士1年)

チーム「味処まるたか」(慶應義塾大学)

  • 柚山 大哉(環境情報学部 4年)
  • 澤田 開杜(政策メディア研究科 修士1年)
  • 蔵澄 由都(環境情報学部 4年)
  • 今井 正人(環境情報学部 2年)
  • 斉藤 楽(環境情報学部 1年)

チーム「LEFTOA」(東京都立産業技術高等専門学校)

  • 二ノ方 理仁(情報システム工学コース 3年)
  • 須沼 莉空(情報システム工学コース 3年)
  • 郡司 歩武(情報システム工学コース 3年)

チーム「10x faster」(東京工業高等専門学校)

  • 小林 航己(電子工学科 5年)
  • 千葉 海騎(電子工学科 5年)
  • 新田 康輔(電子工学科 5年)
  • 藤井 寛(電子工学科 5年)

チーム「結束baud」(電気通信大学)

  • 平地 浩一(情報理工学域Ⅰ類 コンピュータサイエンスプログラム 4年)
  • 伍藤 豪(情報学専攻 修士1年)
  • 堀合 風翔(情報理工学域Ⅱ類 1年)
  • 真栄城 章吾(情報理工学域Ⅰ類 コンピュータサイエンスプログラム 4年)
  • 佐伯 明俊(情報理工学域Ⅱ類 先端ロボティクスプログラム 3年)

チーム「302 Found」(徳島大学)

  • 大西 涼介(理工学部理工学科 情報光システムコース 情報系 4年)
  • 木下 凌汰(理工学部理工学科 情報光システムコース 情報系 4年)
  • 一宮 光(理工学部理工学科 情報光システムコース 光系 3年)
  • 久場 政治(理工学部理工学科 知能情報コース 2年)
  • 内田 陽翔(理工学部理工学科 知能情報コース 2年)

チーム「KMC」(京都大学)

  • 吉川 知輝(工学部 情報学科 計算機科学コース 4年)
  • 俵 遼太(工学部 電気電子工学科 3年)
  • 森脇 遼太(工学部 情報学科 計算機科学コース 4年)
  • 岡田 大空(工学部 情報学科 計算機科学コース 3年)
  • 賀登 翔一朗(理学部 3年)

チーム「rhs.jp」(東京工業大学)

  • 上口 翔平(工学院 情報通信系 3年)
  • 髙貝 亮佑(生命理工学院 生命理工学系 2年)
  • 森下 彩音(工学院 情報通信系 3年)
  • 関 響(理学院 物理学系 物理学コース 1年)
  • 渡辺 輝希(工学院 機械系 3年)

チーム「メトロポリタンエリアネットワーク」(東京都立産業技術高等専門学校)

  • 池田 創(情報システム工学コース 4年)
  • 栃澤 侑人(電子情報工学コース 5年)
  • 佐藤 丸生(電子情報工学コース 5年)
  • 大野 凛多朗(情報システム工学コース 4年)
  • 福本 悠貴(情報システム工学コース 4年)

チーム「Genshin Impact Perfect」(筑波大学)

  • 渡邉 広希(情報学群 情報科学類 2年)
  • 中村 天晴(情報学群 情報科学類 2年)
  • 細島 涼雅(情報学群 情報科学類 2年)
  • 安藤 慎(情報学群 情報科学類 2年)
  • 岡本 慈央(理工学群 社会工学類 2年)

チーム「チームモアイ」(長崎県立大学)

  • 齋藤 脩愉(情報システム学部 情報セキュリティ学科 4年)
  • 早田 優斗(情報工学専攻 修士1年)
  • 池宮 卓(情報システム学部 情報セキュリティ学科 4年)
  • 井上 七星(情報システム学部 情報セキュリティ学科 2年)
  • 宅島 颯良(情報システム学部 情報セキュリティ学科 2年)

チーム「elab2」(東京大学 大学院)

  • 山根 那夢達(情報理工学系研究科 創造情報学専攻 修士1年)
  • 髙田 季生(情報理工学系研究科 創造情報学専攻 修士1年)
  • 上田 裕大(情報理工学系研究科 電子情報学専攻 修士1年)
  • 原 遼佑(工学部 電子情報工学科)
  • 八木 瞭(工学部 電子情報工学科 4年)

チーム「チームいちぴろ」(広島市立大学)

  • 池上 峻平(情報科学研究科 情報工学専攻 修士1年)
  • 遠北 涼(情報科学研究科 情報工学専攻 修士1年)
  • 安田 誠崇(情報科学研究科 情報工学専攻 修士1年)
  • 高田 啓匡(情報科学研究科 情報工学専攻 修士1年)
  • 板清 直将(情報科学部 知能工学科 3年)

チーム「破壊王ブレイキング」(筑波大学)

  • 間瀬 太陽(情報学群 情報科学類 1年)
  • 渡邊 広人(情報学群 情報科学類 2年)
  • 川崎 晃太朗(情報学群 情報科学類 2年)
  • 中村 壮馬(情報学群 情報科学類 1年)
  • 石川 尚汰(情報学群 情報科学類 1年)

チーム「OC」(京都大学)

  • 上田 蒼一朗(情報学研究科 通信情報システムコース 修士1年)
  • 山中 孝太郎(工学部 電気電子学科 4年)
  • 尾上 寛弥(情報学研究科 情報学専攻 修士2年)
  • 安済 翔真(工学部 情報学科 4年)

ICTトラブルシューティングコンテスト 2024 二次予選要項

日時

2024年12月7日(土) 13:00~18:00

Discordについて

二次予選ではDiscordサーバーを用いて各種連絡(運営からの連絡・参加者からの質問対応など)を行うため、12月1日を目処に各チームの代表のメールアドレス宛に招待リンクを送信します。
12月5日以降より必要な連絡をDiscord上にて行いますので、全てのメンバーは12月4日までに参加するようにお願いします。

出題方式・解答方法

二次予選は、仮想環境上で行う実技問題を出題いたします。
予選問題の確認及び解答には運営が用意するコンテストサイトを使用します。
コンテストサイトのアクセス方法については予選Discordサーバーでご案内いたします。

競技時間中のみ問題文の確認と解答ができます。競技時間外は一切の解答が行えません。

実技問題

クラウド上で構築された仮想環境で解答を行います。実際に動作しているサーバー上で発生しているトラブルを解決し、その手順を報告することによって得点が与えられます。

問題環境への接続には、各チームに一台ずつ提供される踏み台サーバーを用います。
踏み台サーバーにはLinuxがインストールされており、グローバルIPアドレスからSSH接続が可能です。
各問題環境にはこの踏み台サーバーを用いて接続します。必要に応じて、プロキシとして利用するための設定を行なってください。

実技問題では以下の情報が与えられます。

  • 問題環境の背景、シナリオなど
  • 問題環境に接続するための情報(接続情報)
  • どのようなトラブルが発生しているか(初期状態)
  • トラブルを解決したときにどのような動作が期待されるか(終了状態)

すべての問題環境は初期状態に記されたトラブルが発生しています。接続情報を用いて問題環境を操作し、適切なコマンドの実行やファイルの編集などを行うことによって終了状態にすること、またその手順を報告書形式で解答することによって得点が得られます。

報告書は、第三者が再現可能な粒度で詳細に記述されている必要があります。
採点時は「問題環境の状態」と「報告書の内容」の2点で判断します。
問題環境の状態が終了状態を満たしており、かつ報告書の内容が妥当である場合は満点が与えられます。

以下のような解答については、減点もしくは得点が与えられない場合があります。

  • 報告書の内容が基準を満たしていると運営が読み取れなかった場合(問題環境において終了状態を満たしているかを問わない)
  • 報告書と問題環境の状態が著しく異なる場合

問題に関する質問や不明な点がある場合は、予選Discordサーバーの質問機能を用いて運営に問い合わせてください。

実技問題の環境は、予選Discordサーバー及びスコアサーバーの機能を用いてリセット依頼をすることにより、初期状態に戻すことができます。サーバーの操作不備により解答不能になった場合などに利用できます。なお、問題環境のリセットは減点対象となりますのでご注意ください。

採点方法

全ての問題は競技終了後に採点し、最後に提出した解答が採点対象となります。
競技時間中に採点を行うことはありません。

禁止事項

以下の行為は禁止します。

  • 他のチームやチーム外の人と協力して問題を解く行為
  • 運営や他のチーム、またはインターネットに対する攻撃など、他者に迷惑をかける行為
    • 実技問題はパブリッククラウド上にあります。仮想環境上にて不適切なアプリケーションや通信を実行した場合は、適切な処置を行う場合があります
  • 競技時間外に問題環境に接続する行為
  • 問題環境からインターネットへの過剰な通信行為
  • 無意味な解答や質問の連投などの運営に対する迷惑行為
  • その他、運営が大会の妨害に当たると判断した行為や競技性・公平性・倫理性を欠くような行為

禁止事項に抵触する行為を行った場合、競技時間内・時間外に関わらず、ただちに失格処分などの措置を講じる場合があります。
また、より悪質であると判断される行為については、当該参加者の今後の出場を禁止することがあります。

本戦出場について

競技終了後に採点を行い、2024年12月14日までに予選Discordサーバーにて採点結果を発表します。
本戦に出場できるのは、予選の総合得点上位10チームと推薦枠5チームを合わせた合計15チームです。

予選終了後、該当するチームには本戦出場に関する案内を予選Discordサーバー上にて行います。
本戦はオフラインで2025年3月15日〜16日の日程で東京のNTT中央研修センターにて行いますので、準備のほどよろしくお願いいたします。

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